2016年11月27日

お清めの塩の精神的な効果の考え方

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葬式の後にお清めの塩を利用するメリットとしては、心の整理という面があります。邪気払いや禊のための儀式ではありますが、行うことによって安心を得られるということがあります。人間にとって誕生は喜ばしいものですが死は悲しいものであり、また死という暗いイメージを感じさせます。その流れを自分や家族の生活に入り込ませず、玄関で清めるという意味で安心することができます。また、葬式に参加しなかった人が自宅の中にいる場合は、その家族に影響が及ばないようにするという意味もあります。

お清めでは、参加しなかった自宅の人に水で手を清めてもらい、その上で塩で清めるという方法が正式な作法です。その意味でも、邪気を自宅に入れない、穢れを自宅に入れないという儀式をすることで、安心して本来の明るい生活に戻ることができるという意味でもあります。精神的な効果ということでも重要な儀式であるのが玄関でのお清めです。また、区切りをつけるということでも、故人の記憶や出来事などを、いったん区切り、整理をして再出発をするという意味もあります。

人間は、気持ちを引きづるものであり、執着する生き物です。故人とのかかわり合いでそれらの執着を区切るという気分転換も期待することができます。